大学への進学や就職の際に、一人暮らしを始めるという人は多いです。初めての一人暮らしに胸を踊らせると同時に、家賃や食費、光熱費といった費用がどれくらいかかるか分からないと不安を感じているのではないでしょうか?今回は、初期費用からランニングコストまで紹介した上で、費用を抑えるコツについても説明していきます。
一人暮らしにかかる費用
一人暮らしでは、どのようなものにお金がかかるのでしょうか。まずは、初期費用と毎月の出費に分けて、出費の種類とそれぞれの平均的な費用を紹介していきます。
一人暮らしを始める際の初期費用
一人暮らしは始めるにあたって発生する初期費用には、大きく分けて以下の三つがあげられます。
- 部屋を借りるための費用
- 引越しの費用
- 家具家電や生活用品の費用
部屋を借りる際に、初期費用として敷金・礼金・仲介手数料を払う必要があります。賃貸契約によって様々ですが、家賃5ヶ月分程かかると考えておきましょう。
引越しする際、新しいものに買い換えたり、友人に手伝ってもらう場合もありますが、引越し業者に依頼することが多いです。実際の費用は、時期や距離によって変動しますが、繁忙期(2〜4月)における単身者の引越し価格相場は以下のようになっています。
単身者(荷物小) | 単身者(荷物大) | |
〜15km未満 | 41,643 | 58,037 |
〜50km未満 | 47,046 | 62,733 |
〜200km未満 | 50,640 | 82,151 |
〜500km未満 | 57,666 | 95,646 |
〜500km以上 | 68,640 | 117,857 |
新生活を始める前に、最低限の家具や家電品を揃える必要があります。一部前の家から持ってくることもできますが、初めての一人暮らしの場合は、多くを新しく買う必要があるでしょう。
冷蔵庫(約3万円)、洗濯機(約2万円)、電子レンジ(約1万円)、炊飯器(約5千円)、テレビ(2万円)、カーテン(約3千円)、ベッド(約1万円)、ソファー(約2万円)、キッチン用品(約1万円)、食器(約5千円)
以上のようなものが、初期費用としてあげられ、総額として50万円程かかると言われています。
一人暮らしの毎月の費用
一人暮らしにおける月々の生活費の平均額は以下のようになっています。
家賃 | 47,638円 |
食費 | 38,041円 |
水道光熱費 | 9,844円 |
衣類・靴 | 4,277円 |
家事用品費 | 5,632円 |
交通・通信費 | 17,897円 |
保険医療費 | 6,960円 |
教育・娯楽費 | 15,458円 |
交際費 | 11,116円 |
その他 | 27,245円 |
合計 | 156,863円 |
上記の家賃は全国平均となっているため、東京や大阪といった都心に住む場合は、さらに高額となります。
費用を抑える方法とは?
ここまで一人暮らしにかかる費用を紹介してきましたが、正直「高いな…」と感じた人も多いと思います。できれば出費を減らして、計画的にお金を貯めていきたいものです。そこで、ここからは生活費を節約するポイントやコツを紹介します。
費用を抑える日々のポイント
一人暮らしの生活は長期戦となるため、一時的な出費だけでなく日常生活で生じる費用をいかに減らせるかが重要となります。そこで、一人暮らしの生活費を抑える〇〇つのコツを紹介していきます。
1.必要なものだけを買う
新生活で自分の理想的なマイルームを作りあげることはもちろん魅力的ですが、その気持ちをグッと堪えて本当に必要なものだけを買うようにしましょう。例えば、テレビは現在スマホでほぼ代替できるため、買わないという選択もありでしょう。
2.電気・ガス代の節約術
電気をつけっぱなしにしないことは基本ですが、そもそも契約する電気会社をしっかり検討しましょう。電力会社は賃貸であっても選ぶことができます。物件によっては変えることができないこともありますが、変えられる場合はガスとセットで割引などもあるため、ライフスタイルにあった契約を行いましょう。また、一般的にプロパンガスはガス代が高めになっているため、できるだけ都市ガスに対応している物件を選ぶことをおすすめします。
3.通信費を抑える
リモート化が進んでいる現在通信費は重要な項目になっています。まずは、スマホの料金プランの見直しをしましょう。自分が利用するデータ通信量やサービスにあったプランを選ぶことが大切です。
次にインターネット代について見直しましょう。インターネット回線も様々なものがあり、他の回線に乗り換えるだけで大きく出費を抑えられる可能性があります。インターネット回線は、スマホとセットで検討することをおすすめします。同じ会社のネット回線を使えば割引が適用されるといったものが多くあるためです。
費用を抑える物件選び
物件選びにおいて、初期費用を抑えたいということであれば、不動産会社の担当者にその旨を事前に伝えておき、礼金や仲介手数料なし、前家賃なし物件を紹介してもらいましょう。ただし、初期費用を抑えている物件では、契約一年未満で引越した場合に違約金が発生したり、家賃が相場よりも高めということもあります。細かい条件までよく確認した上で、選択しましょう。
初期費用を抑える方法として、家具・家電付き物件を選ぶというものがあります。それらを買う費用はもちろん引越しも最低限で済むため初期費用を抑えることができます。しかしながらデメリットもあり、少し家賃が高めに設定されているため、長く住む場合買うよりも費用がかかってしまうこともあります。また、家具家電を選ぶことができないため、こだわりのある人にはおすすめできません。
まとめ
今回は、一人暮らしにかかる費用について、初期費用とランニングコストに分けて紹介しました。初期費用としては、物件選びや家具家電を工夫することで大きく節約することも可能なので、一人一人のライフスタイルに合った形で上手にやりくりしましょう。
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