賃貸と持ち家どっちがお得!?双方のメリットを徹底比較!

住宅・暮らし

賃貸VS持ち家の論争はしきりにテレビやラジオで行われていますが、結局結論が曖昧なまま終わっているものばかりです。賃貸にも持ち家にもメリットはありますが、そもそも前提条件によって答えは変わるものなので、一概にどちらが良いかという議論に価値はありません。今回は、感情で話すと話が終わらないため、あくまで数字の損得で考えた上での結論を出していきます。

賃貸の特徴

賃貸とは、不動産業界において賃貸物件を省略して表したもので、当事者の一方が他方に対して物の使用収益を認め、その対価(賃料)を徴収することを目的とした物件のことです。持ち家とどちらを選ぶべきかを選択する前に、まずは賃貸の利点と欠点を把握しましょう。

賃貸のメリット

賃貸のメリットとしては以下のようなものが挙げられます。

  • ある程度自由に引越しができる
  • 収入に変化があっても家賃をコントロールできる
  • ローンを組まないため、破綻することがない
  • 隣人トラブルが起きた際に、引越しできるためリスクが小さい
  • 老後において、老人ホームや高齢者住宅に移住しやすい

賃貸の特徴として大きいのは、臨機応変に対応することができるという点です。設備の劣化に伴う故障や災害の際の修繕費は大家さん持ちであるため、臨時の出費が少ないと言えます。また、同じ家に住み続けることによるマンネリを感じた際に、好きな場所に引っ越すことができる身軽さは賃貸ならではです。

賃貸のデメリット

賃貸のデメリットには以下の様なものが挙げられます。

  • 壁に穴を空けるなどのちょっとしたリフォームすらできない
  • 家賃を一生払い続けなければいけないという精神的な不安

賃貸はあくまで借りているという状態であるため、家具のレイアウトを変えることは問題ありませんが、家そのものに傷をつけることはできません。大掛かりなリフォームはもちろん、壁に穴を開けたり、壁紙を貼り変えることもできないため、自由度は低いです。また、一生自分のものにならないため、賃料を老後も払い続ける必要があります。将来に対しての精神的な不安感が人によっては重くのしかかります。

持ち家の特徴

持ち家とは、一戸建てでもマンションの場合でも、所有している家を全て持ち家と呼びます。一昔前は、マイホームを建てることが一つの夢という考え方が強かったですが、現在は少し変わってきている風潮があります。そのような持ち家のメリットとデメリットについてご紹介します。

持ち家のメリット

持ち家のメリットは以下の通りです。

  • マイホームを得るという気持ちの充足
  • 自由にリフォームすることができる
  • いずれ住宅ローンの支払いが終わる

持ち家のメリットとは、なんといっても気持ちの充足感でしょう。自分の理想的な住まいを作り上げることができますし、今は少し薄れてきていますが、社会的に一人前になったという一つの指標をクリアしたという満足感を得られます。

持ち家のデメリット

持ち家のデメリットは以下の通りです。

  • 引越しが難しい
  • ライフスタイルの変化に対応しにくい
  • 会社からの住宅手当が出なくなる(企業による)
  • 災害リスクがある
  • 金利リスクがある

マイホームは変わらないものという安心がある一方で、「変えられないもの」というリスクを含蓄しているものでもあるのです。大きなものであれば、災害が発生した際や病気になってローンが払えなくなってしまった際に、対応することができなくなります。また、購入後に周囲に高層ビルが立ったり、迷惑なご近所がいたりすることもあります。

お金を優先するなら賃貸がおすすめ!

ここまで、賃貸と持ち家のメリット・デメリットについて説明してきましたが、その上でどちらが金銭的な面で選択されるのかをご紹介していきます。

お金の損得で考えるなら賃貸が向いている

持ち家は、多くの場合に負債になってしまう可能性が高いです。現在の日本では、重要が減り続け、土地の値段は年々減少しています。また、ローン返済が終わっても固定資産税や管理費、修繕費が月2〜5万程度かかるため住宅費はかかってしまいます。先述した通り、持ち家は様々なリスクを引き受けています。

一見賃貸より持ち家の方がお得に見えるのは、このリスクを背負っているためです。リスクを回避するために保険に加入するとなると、賃貸と比較した時のお得感は無くなってしまいます。 また、持ち家を資産として買おうという場合は、かなり条件が絞られます。郊外のマイホームの土地は、事前億単位だったところが現在は数百万円になっているという事例が多くあります。

つまり、持ち家は資産を買っているように見えて実は負債を買っていることが多いのです。資本主義においては、労働収入によりも投資からの収入が多くなるシステムです。労働収入で資産を買うのが正解の世の中において、労働収入で負債を購入するのは全く逆の行為です。投資するべきお金を浪費に回していると考えれば、賃貸の方が得が大きいことが分かります。

気持ちを優先するなら持ち家

以上の様に金銭面で考えた時に、賃貸の方がお得であると説明してきましたが、とはいえ感情面も大切です。浪費にこそ心の豊かさがあり、欲しいものは欲しいという人も多いでしょう。大事なのは、金銭的に損をしていても満足感を優先してマイホームを買ったと分かった上で購入することです。

資産になると信じたまま購入して30年後売り手が見つからないと嘆く様なことは避けなければなりません。マイホームには大きなリスクがついてまわることを理解した上で、自分の理想とする住宅を築き上げたいという場合は、持ち家を選択するべきでしょう。

まとめ

今回は、賃貸と持ち家どちらを選択するべきなのかという長年に渡って論じられている問題についてご紹介しました。前提として、何を重んじるかによって答えが変わる問題ではあるものの、金銭面を優先するのであれば、大きなリスクを抱えた持ち家ではなく賃貸を選ぶ方が良いという結論でした。しかし、持ち家が悪ということではもちろんありません。各自が理想の生活のために最適な手法を取れることを願っています。

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